2020年10月02日
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2020年10月01日
中高層建築物の建築にかかる紛争防止及び調整に関する条例 市は条例目的を誠実に履行せよ
「中高層建築物の建築にかかる紛争防止及び調整に関する条例」は、旧来の住民が暮らす住宅周辺にマンションが建設される際に起きる、近隣住民と建築主との日照、風害などいわゆるマンション建設問題を協議で解決することができるような仕組みが求められ、制定されました。
大原にある15mまでしか建設できないはずのヨーカドー跡地に長谷工が15階建てマンションを建設する、大原2丁目計画が進められています。計画通りに建設が進めば、はしご車も十分に活動できないマンションが出来上がることから、周辺住民が条例に基づく「あっせん」が申し立てたものの、打ち切りとなり、調定申し立てに進んでいます。日照や風害、防災など安全な住環境を望む住民のため、市には中高層…条例を誠実に順守い、住民の利益を守ることが求められます。
条例第1条は「この条例は、関係法会例にあるもののほか、建築計画の事前説明並びに紛争についてのあっせん及び調定について必要な事項を定めることにより、良好な近隣関係の形成及び保持に努めとめる」としています。
足立は9月の一般質問でこの問題を取り上げ、「『法律上の最低限の基準さえクリアしていればよい』とするのか、『良好な近隣関係の形成及び保持のためにつながる、よりましな方向に誘導する立場をとるのか』が問われる。南台あすなろ公園の南側、福岡江川沿いにマンションが建設された際にも、近隣住民の方々が紛争調整を申し出、日影に配慮した設計変更がされた。大原2丁目計画では、良好な近隣関係の形成及び保持のために、どのような努力がなされたのか。中高層建築物に関する紛争解決では、『協働のまちづくり』の視点を市民と事業者に平等に求めるべき」と迫りました。執行部は、「中立の立場で行っている」と答弁しました。
業者優先にさせない歯止めに
住民が提出した15階建てマンションの開発計画見直しなどを求める「請願」は、8月17日〜19日に開かれた臨時議会で、自民党系の青藍会と公明党・無所属の議員の反対で否決されました。
9月定例市議会の市政一般質問では、足立を含む日本共産党3名と信政会2名の議員が集中的に追求した結果、開発指導行政の在り方が市民の利益を守る側に立つのではなく、開発業者の利益を擁護する立場になっていることが明らかになりました。
これから工事が進んでいく中で、中高層…条例に基づく対応について執行部に「中立の立場で行っている」と答弁させたことが、開発業者優先の歯止めとなるよう期待するところです。
福岡樋管脇にスロープ ポンプ車の活躍に期待
ふじみ野市では浸水被害軽減のため、排水ポンプ車を4台所有しています。内訳は1分当たり5㎥排水できる車両1台、10㎥排水できる車両2台、30㎥排水できる車両1台の合計4台で、環境センター所有の倉庫に保管し、緊急時に備えています。
2019年19号台風時も出動し、中丸地区などの住宅では床下浸水を免れました。
最近、福岡江川雨水幹線と新河岸川の合流地点である福岡江川樋管脇に、新河岸川土手に上ることが出来るスロープを造成する工事が行われていることから、足立が調査してみました。担当者からは、「新河岸川の水位が上がると樋管を通しての雨水排水が滞るため、ポンプ車を使って排水する。今後は、ポンプ車を土手に上げて、樋管付近の雨水を新河岸川に直接排水することができる。上り切った土手までアスファルト舗装にする。完成は年内の予定」と説明がありました。
浸水を心配する住民は「福岡江川樋管に本格的な排水ポンプの設置を長年要望してきたが、台風時期に仮設ポンプが設置にとどまっている。さらにポンプ車が稼働するなら心強い。効果に期待したい」と語っています。