春の陽を受けて光る、黄色い花。連翹(レンギョウ)、金雀枝(エニシダ)、黄花万作(キバナマンサク)、山茱萸(サンシュユ)といろいろありますが、雲南黄梅(ウンナンオウバイ)も、気分が明るくなるので好きです。雲南黄梅の膨らんだ蕾が次々開き、柳のように垂れ下がった枝の様子が半日で変わるのは、楽しい光景です。
中国の西南部が原産地の雲南黄梅が日本へ渡来したのは、明治時代の初期のようです。雲南黄梅は、落葉性の黄梅とは異なり、一年を通じて緑色の葉を持っています。
また黄梅より大きい花は、花びらが6〜10枚に分裂するので、二重や八重咲きに見えるのが特徴です。つる状に伸びる断面が四角い枝は、若いうちは緑色ですが、古くなると灰色っぽくなります。